路地に広がる異国の味覚「上海小吃」で昆虫食を堪能！

新宿・歌舞伎町のにぎやかな通りの路地裏にある中華料理店『上海小吃（シャンハイシャオツー）』。
中華料理が楽しめるだけではなく昆虫食も提供されているということを知り、昆虫食未経験のスタッフも引き連れ取材してきました！

『上海小吃』では、上海の伝統的な風味を大切にし、酒・醤油の特産品を使用した料理も豊富に取り揃えているそうです。また上海料理だけでなく四川・湖南料理も楽しめるとのこと！
中華料理には欠かせない「麻と辣」の調味料を30種類以上本場から取り寄せており、中華の味覚を存分に楽しむことができます。

JR新宿駅東口を出て、期待に胸を膨らませながら歌舞伎町を目指しました。しかし、このきらびやかな繁華街で昆虫料理を提供する中華料理屋が本当に存在するのか、疑念が頭をよぎりました。

地図が指し示す場所に到着し路地の入口であたりを見渡すと、『上海小吃』の看板が目に入りました。路地を覗き込むと、緑のランプの下に唐子(※)のオブジェが照らされており、そして奥からは賑やかな声が聴こえてきました。

 店内に足を踏み入れると、20代くらいの男女グループや仕事帰りと思われるスーツ姿の男性たちが宴会をしていたり、ダンディーなおじさま二人組がしっぽり飲んでいたりと、平日の夜とは思えないほど席が埋まり、幅広い客層の人たちがエキゾチックな雰囲気を楽しんでいました。

分厚いメニューを開くと麻婆豆腐や回鍋肉など馴染みのある中華料理に加え、蜘蛛や竹虫などの昆虫料理もずらりと並んでいます。

今回取材陣は、たくさんのメニューの中からバッタ、蜂の子、小さなサソリを注文しました。

まずは見るからにしっかりと揚がった身にスパイスがまぶされていて美味しそうなバッタをいただきました。
中華料理ならではのスパイスと調味料でアレンジされており、エビの殻を彷彿とさせる風味と食感でした。

サクサクの食感のバッタには、トロっとした麻婆豆腐がベストマッチ！
麻婆豆腐と合わせて食べると山椒の風味、トロっとした麻婆のたれがバッタの旨味を際立たせ、食べる手が止まりませんでした。
麻婆豆腐にバッタのトッピングが主流になる日がそう遠くないのでは！？と思えるほどの絶品です。

蜂の子はシンプルな素揚げで調理されていたのですが、臭みは全くなく、外はサクサク、中はホクホクのまるでフライドポテトのような食感で、昆虫なのかと疑うほど食べ馴染みのあるものでした。
春雨フライが添えられており、蜂の子との組み合わせがユニークなアクセントになっています。

蜂の子も麻婆豆腐や青椒肉絲と一緒に食べましたが、もちろん最高にマッチしていました。
また、今回は試さなかったのですが、フライドポテトのようにのり塩をまぶしたり、チーズと一緒にオーブンで焼いても美味しそうだったので、今度編集部でも試してみようと思います！

最後に小さくてかわいらしいサイズのサソリフライに挑戦しました。（厳密にいえばサソリは昆虫ではないのですが）。
メニューには大きなサソリもありましたが、取材陣一同躊躇してしまい小さいサソリを注文しました。
馴染みのない生物にハラハラしていましたが食べてみると、殻はサクサクで食べごたえがあり、エビのような甘みと香りが広がります。サソリに対する恐怖心を払拭し、取材班一同をサソリの魅力に惹き込まれました。
中国ではサソリはリウマチや関節痛の治療薬にも用いられるほど栄養素が豊富。それに加えて美味しいなんて魅力たっぷりな食材です。

サソリフライは単品でもおいしく、今回はアレンジせずに全てそのまま完食してしまいましたが、サクサクでエビのような風味のサソリを青菜やニンニクと一緒に炒めたら美味しそう...！
このアレンジも、蜂の子と一緒に今後試してみようと思います。

今回三種の昆虫を食べてみましたが、昆虫単体ではなく料理の一部として取り入れてみることで、昆虫食を臆せず楽しむことができました。
上海小吃では、昆虫料理を通じ異国の食を体験することができ、食への冒険心をくすぐられました。
新宿という街で中華料理の延長として昆虫食を体験してみるのはいかがでしょうか。

上海小吃（シャンハイシャオツー）
東京都新宿区歌舞伎町1-3-10
WEBサイト