夏の挑戦!セミを捕まえて食べる「セミ会」

夏の挑戦!セミを捕まえて食べる「セミ会」

昆虫食愛好家が毎年楽しみにしている夏のイベント「セミ会」。
セミ捕りの楽しさと新鮮なセミを味わうことができる、夏の美味しいアクティビティです。

まだセミの美味しさを知らない編集部メンバーですが、以前取材でお世話になった藤沢のレストラン『Bistro RIKYU』で「セミ会」が開催されると聞きつけ参加させてもらうことに!

夏の自然を満喫!セミ捕りチャレンジ

『Bistro RIKYU』から徒歩5分ほどの場所にある公園でセミ捕り開始。
芝生が一面に広がり木々が豊富な公園のいたるところからセミの鳴き声が聞こえてきます。
しかし、セミ捕り初心者の編集部メンバーはセミの姿をなかなか見つけられず悪戦苦闘...

開始から15分ほど経ってやっとセミを一匹捕獲できたものの、恥ずかしながらセミに触ることができず、主催の方に網に入ったセミを袋に移してもらいました。

それでも、徐々にセミに慣れていき、最終的には網越しでセミに触れられるようになりました!

必死にセミ捕りに励む編集部メンバー
必死にセミ捕りに励む編集部メンバー

公園にはセミ以外にもトンボやチョウがたくさん飛んでおり、夢中で虫網を振りかぶる方や木の上まで登って捕まえる方など、皆さん昆虫採集に本気で取り組んでいました。

当日の気温は35℃を超える快晴の中、約1時間半の昆虫採取を終えて、参加者たちは公園の入口に再集合。

編集部メンバーはセミ5匹、カメムシ1匹、クツワムシ1匹を捕まえることができ、満足していましたが、参加者の中には1人で10匹ちかくセミを捕獲した名人級の方も!

青空と緑の広がる公園で虫取りに励む参加者
青空と緑の広がる公園で虫取りに励む参加者

参加者はみんな20代以上の大人でしたが、全員子どものような真剣な目をして全力で虫捕りを楽しみました。

カレーと楽しむ!昆虫の素揚げ

セミ捕りが終わりお店に戻ると『Bistro RIKYU』の角田さんが昆虫とジビエを使った前菜の盛り合わせとカレーを用意してくれていました。

前菜の盛り合わせは、「玉ねぎムースとケイジャンコオロギ」「タイのカルパッチョ〜タガメとカメムシのソース〜」「蝦夷鹿とレーズンのパテ」の3種類。


どれも絶品でしたが、編集部メンバーのお気に入りは「玉ねぎムースとケイジャンコオロギ」。玉ねぎの旨味がたっぷり詰まったふわふわのムースに、ケイジャン風味のスパイシーなコオロギが絶妙なアクセントになっていました。

「玉ねぎムースとケイジャンコオロギ」「タイのカルパッチョ〜タガメとカメムシのソース〜」「蝦夷鹿とレーズンのパテ」
左から「玉ねぎムースとケイジャンコオロギ」「タイのカルパッチョ〜タガメとカメムシのソース〜」「蝦夷鹿とレーズンのパテ」

続いて、メインのカレーは「イノシシカレー」と「グリーンカレー」の2種類から選択ができました。

「グリーンカレー」はココナッツのクリーミーな甘さと唐辛子の辛さが際立つ夏にぴったりのカレーです。また、グリーンカレーの中には大きなサゴワームの幼虫も入っていました!

「イノシシカレー」はグリーンカレーに対し辛さは控えめで、ゴロっとした粗挽きのひき肉がとても柔らかくイノシシ特有の臭みも全く感じさせません。肉のうまみがギュッと凝縮されており、力がみなぎる絶品カレーです!

ケイジャンコオロギはカレーに入れるととても良いスパイスに
ケイジャンコオロギはカレーに入れるととても良いスパイスに

そしていよいよお待ちかねのセミ。参加者のみなさんがたくさん捕まえたセミやトンボは一度湯がいてから素揚げにし、ビュッフェスタイルで各自好きなようにカレーにトッピング。

当日に捕まえた昆虫に加え、RIKYUさんがケイジャンコオロギやデュビアもカレーのトッピングとして用意してくれました。

湯がいたセミ
湯がいたセミを参加者がきれいに陳列してくれました

編集部メンバーも周囲の雰囲気に飲まれつつセミやコオロギをカレーにトッピング。そして少しドキドキしながらセミを一口... 。すると、コオロギやバッタなどの小さな虫にはない弾力のある歯ごたえで、噛むとナッツのような香ばしさが口の中に広がり、カレーとの相性も抜群です!

参加者の方からは「セミは海老のような味の中にナッツの風味を感じられる」「トンボが一番美味しい」などさまざまな意見が飛び交いました。

まるで生きているようなきれいな姿のセミの素揚げ
まるで生きているようなきれいな姿のセミの素揚げ

食後のデザートにコオロギティラミスも提供していただき、前菜からデザートまで昆虫をたっぷり堪能することができました。

サプライズのバッタシェイク

今回のイベントでは特別に昆虫食愛好家の中では有名な『MUSHI-YA』さんの秘伝のレシピで作られたバッタシェイクもご用意していただきました!

バッタシェイクはバッタ特有の草のようなさわやかな香りに甘いバニラの味とシナモンの風味が絶妙に混ざり合い夏の暑い日にぴったりのドリンクでした。
スパイシーなグリーンカレーとも相性が良く、編集部メンバーも他の参加者もあっという間に飲み切ってしまいました。

バッタシェイク
灼熱の中、虫捕りをした後のバッタシェイクは体に帯びた熱を払拭してくれました

セミ会で広がった昆虫食の輪

その後、参加者同士がセミに対するそれぞれの感想や意見を交換したり、昆虫食に対する思いを語り合ったりしているうちに、あっという間に時間は過ぎてイベント終了時間に。

今回参加した『Bistro RIKYU』で開催される昆虫食のイベントは、美味しく楽しく昆虫食について語り合える場所でした。

対面ならではのリアルな意見交換ができたり、知らなかった昆虫の美味しさに気付けるなど、新たな学びを体験することができ、とても満足度の高いイベントでした。。

今後もさまざまなイベントを開催予定とのことなので、気になる方は是非『Bistro RIKYU』のSNSなどでイベント情報をチェックしてみてください!

店舗情報
『Bistro RIKYU』
神奈川県藤沢市南藤沢7-10 グランドール藤沢 2F
営業時間:ランチ 月-金 11:30~14:30、ディナー 月-土祝 17:00~22:00 日曜定休日
小田急・JR藤沢駅徒歩6分

オンラインショップ
公式X(旧Twitter)

文: BUGS GROOVE

写真: BUGS GROOVE

編集: BUGS GROOVE