夏が旬!食べられるおすすめ昆虫3選
セミの声が聞こえてきて、いよいよ夏本番!
夏は昆虫たちが活発に活動する季節。公園などの身近な場所でもさまざまな昆虫に出会えます。
今回はそんな昆虫たちの中から、BUGS GROOVEがおすすめする、夏が旬の食べられるおすすめ昆虫3選をご紹介!
それぞれの特徴と味、おすすめ料理についても解説します。
1. アブラゼミ
時期:7月中旬~9月末頃
体長:約4.5cm〜6cm
特徴:黒い体に、羽は茶色く木目のような模様がついている
鳴き声:ジージー
トリビア:油で何かを揚げているような鳴き声、これがアブラゼミの名前の由来になったという説がある
味
アブラゼミ(成虫)は、ナッツのような風味と弾力のある食感で揚げ物にぴったり!
旨味は海老に近く、土臭さや苦みなどはないので人気の食用昆虫の一つです。
おすすめ料理
アブラゼミのおすすめ料理は「揚げアブラゼミ」
アブラゼミ(成虫)を洗い、羽を取り除いたあとに小麦粉と塩コショウをまぶし、油で揚げるとサクサクと香ばしく、おつまみ感覚で美味しくセミを堪能できます。
注意
一部の地域ではセミの採取が禁止されている場所もありますので、採取する際にはその地域の規則を事前に確認してください。
2. 桜毛虫(モンクロシャチホコの幼虫)
時期:8月後半~9月頃
体長:約3cm~5cm
特長:赤黒い体に黄色の毛が生えている。桜毛虫は桜の木に群生して葉を食べるため、桜の香りの成分「クマリン」を豊富に含んでいる
トリビア:黄色の毛があることから、毒虫に見られがちだが毒は一切持っていない
味
特長にもある通り、クマリンが多く含まれているため上品な桜の香りと風味が楽しめます。食感はゆでるとソーセージのような肉感もあります。
おすすめ料理
桜毛虫のおすすめ料理は「桜毛虫の炊き込みご飯」桜毛虫を細かくカットして炊飯器にお米と出汁醤油を一緒に入れ、炊いたら完成!
桜の香りがいっぱいに広がり、春じゃなくても桜を満喫できる逸品です。
注意
桜毛虫に似ている、毒をもつ毛虫も同時期に発生します。しっかりと見極めて捕獲をしてください。
3. トノサマバッタ
時期:5月~11月頃
体長:3㎝~6.5cm
特長:跳躍力が優れており、一跳びで約75cmも飛ぶことができる。羽は茶色くまだら模様がある
トリビア:多くの群れと暮らす群生相(ぐんせいそう)で育ったバッタはハネが伸びて身体能力が高くなるなど、環境によって生態が変化する
味
トノサマバッタは海老のような味わいに加え、バッタが主食とする草のような風味がします。
大きい個体はしっかりとした肉感で、食べ応えがあります。
昆虫の中ではコオロギが食べやすいことで有名ですが、それに並ぶくらいトノサマバッタは食べやすい昆虫です。
おすすめ料理
トノサマバッタのおすすめ料理は、「トノサマバッタのキャラメリゼ」
以前、取材陣が参加した「昆虫食のアフタヌーンティー」ではじめて食べた際、美味しすぎて感動した逸品です。
足と羽を取り、ローストしたトノサマバッタに溶かしたグラニュー糖をかけ、しばらく冷蔵庫で冷やしたら完成です!
夏にはセミやバッタを捕って、その場で調理して食べる!といったイベントも多く開催されているので、この夏は昆虫食にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
※ 本記事は野生の虫が安全に食べられることを保証するものではありません。
※ 昆虫の採取、料理、摂取に関しては、すべて自己責任でお願いします。
※ 昆虫は甲殻類のようなアレルギーを起こす可能性があります。食物アレルギーが気になる場合は少量ずつお試しください。
文: BUGS GROOVE
写真: iStock・Getty Images
編集: BUGS GROOVE