昆虫食生活

昆虫食生活 〜28日目〜 マダガスカルゴキブリのフライ

こんにちは、西川の1ヶ月昆虫食生活28日目です。

1ヶ月昆虫食生活も今日を含め残り3日となりました。昆虫食生活を続けてきて、毎日昆虫もおいしく食べられ、楽しく生活を送ることが出来たのですが、ここまで探検部らしい”チャレンジ”感が足りなかったように感じました。

探検部を名乗るのであれば、不必要な縛り解いて無意味そうに見えることにもチャレンジしなければなりません。

そこで今日は、昆虫食初心者の人は手が出ないほどインパクトのある昆虫料理にチャレンジしました!

今日は朝寝坊をしてしまい、朝ご飯とお昼ご飯は食べなかったので朝昼の献立紹介は割愛します。

高級食材マダガスカルゴキブリのフライ

今日の献立に使用するのは、”マダガスカルゴキブリ”という食用のゴキブリです。

マダガスカルゴキブリ(以下、マダゴキ)はその名の通り、マダガスカル島に生息するゴキブリで、人の家に住み着く害虫などではなく、森の落ち葉の下や倒木の下に生息し、主に果物や草花を食べます。

体長はゴキブリの中でもトップクラスの5~7.5㎝!今回は使用するマダゴキは、爬虫類などのペット用の餌として売られているものを購入しましたが、なんとマダゴキは100gあたり1700円もする高級昆虫食材!

マダゴキで摂取できる動物性タンパク質は、200gで54g。これは厚生労働省が出す19歳の日本人女性が摂取するべきタンパク質の推奨量を3g上回ります。そのため今回はたんぱく質の推奨量をすべてマダゴキで摂取するため、200g約3400円分のマダゴキを使用した「マダガスカルゴキブリのフライ」をつくろうと思います!

今回の調理方法は、マダゴキを下茹でせずに生きたまま衣をつけて油で揚げることにしました。なんだか少し残酷な気も...。

マダガスカルゴキブリに衣をつける
夜ご飯:マダガスカルゴキブリのフライ
ボリュームたっぷりです!

早速できあがった「マダガスカルゴキブリのフライ」を実食!カラッと揚がったフライを一口食べると、外皮が固く噛みにくい...。サクサクという軽い食感ではなく、おせんべいを食べているようなバリバリとした食感でした。やはり下茹でをしてから油で揚げたほうが、適度に水分を含んで固さを軽減できたかもしれません。

味は、頭の部分はエビやカニなどの甲殻類に似た味と、カシューナッツのような香りでおいしかったのですが、お腹の部分を食べると脂肪体がパサパサで粉っぽさもあり食べにくかったです。さらに、オスの臭線を抜いておらずクセもかなり残っており、人によっては口をつけることが出来ないかもしれません。

昆虫をおいしく食べるためにも、きちんと下処理をおこなうことが大切ですね。

固い外皮と味のクセと戦いながら食べ進めていったものの、残念なことにマダゴキを200gすべてを食べきることが出来ませんでした。

食べきれなかった理由は、タンパク質をしっかり摂取するために、1回で食べなければいけない量が多いことが1番の要因でした。昆虫は100gあたりのタンパク質量が肉や魚に比べて多いとされています。

しかしながら昆虫は中身がスカスカのものが多く、同じg数でも肉や魚に比べると、たくさんの量を食べなければ同じだけの栄養を摂取できません。効率よく昆虫で栄養を摂取するためには昆虫粉を使用したり、すり潰してかさを減らすなど調理工程で工夫が必要ですね。

明日は、私が所属している探検部の仲間に昆虫料理を振る舞おうと思います!
ぜひチェックしてください!

昆虫食生活28日目献立 ※昆虫から摂取できるタンパク質記載

朝:無し
昼:無し
夜:マダガスカルゴキブリのフライ

28日目に昆虫から摂取した動物性タンパク質の量は32.4gです。
※昆虫のタンパク質含有量は『楽しい昆虫料理』(著 内山昭一)、『昆虫食古今東西』(著 三橋淳)等を参考にしています。

文: 西川

編集: BUGS GROOVE